フェリーを利用する際のポイント

フェリーを利用する際のポイント

バイクでフェリーに乗るときは、通常と異なる

遠方へのツーリングを考えている人の中には、飛行機やフェリーで移動してからバイクに乗ることを考えている人も少なくないでしょう。
バイクに乗っていると気をつけるべき点が変わるため、きちんとポイントを理解しておく必要があります。
今回はフェリーで移動を考えているときに気を付けないといけないことについて解説していきます。

まず、フェリーに乗るときに重要な点として「早めに予約する」ということが挙げられます。
バイクを乗せられるフェリーは多いものの、当然ですがスペースには限りがあります。
場合によってはスペースが一杯で乗せられないことがあるため、前もって予約しておきましょう。

特に観光シーズンなどで忙しい時期などは、このせいで乗りたい船に乗れない場合があります。
予定が決まった時点で早めに予約しておくと、確実にバイクのスペースを確保することができるでしょう。

出港時間の間際に向かわないようにする

フェリーは飛行機などと同じく時間になると出港する乗り物で、人によっては「港で待つのは面倒だから、なるべく出港時間ぎりぎりの時間に行こう」と考えることもあるかもしれません。
ですが、これはやめておくべきです。

港へ行けばすぐにフェリーへ乗ることができるわけではなく、乗り場では出港手続きが必要となります。
バイクもフェリーに乗せる場合は通常とは異なる手続きも必要なため、場合によっては時間がかかることがあります。
すると、時間が過ぎてしまい予定していたフェリーに乗れない可能性があるため、必ず時間に余裕をもって向かうようにしましょう。

目安としては、出港時間の2時間前くらいに港へ到着しておくのがベストです。
これくらい時間を見て港へ着いておくと、慌てずに出港手続きをすることができます。
また、トラブルなどでもし時間が余計にかかったとしても、対処する時間を十分に確保できるはずです。
2時間前が難しい場合でも、1時間前くらいには到着するよう心がけましょう。

いずれにしても出港時間間際に行くのは危険なため、時間を気にしながら走行する必要があります。
他の人と一緒に行く場合、お互いに出港時間と到着予定時間を共有しておくことも大切です。

スロープは徐行するように気をつける

フェリーへ乗船するときには、スロープを通る必要があります。
このときにバイクのスピードを出すと、とても危険です。
転倒などをしてしまうとさらなる事故につながる可能性もあるため、なるべく徐行するように気をつけましょう。

フェリーにはたくさんの人が乗っており、場合によっては無関係の人が大きな被害を受けてしまうこともあります。
バイクを安全に楽しむために、必要な場所ではスピードを抑えましょう。
以上がフェリーに乗る際の注意点ですから、ぜひ注意して船旅も楽しんでください。

台風前にやっておくべき強風対策

台風が来る前に、バイクカバーは外しておく

バイクは屋外に停めておく人が多いと思いますが、その際に注意したいのが「台風対策」です。
台風が来るとバイクは強風と強い雨にさらされることになりますから、準備をしていないと大きなトラブルになる可能性があります。
そのため、ポイントを押さえて必要なことをしておかなければいけません。

まずできることとして、「バイクカバーを外す」ということが挙げられます。
バイクカバーは雨や風などから車体を守ることができ、「台風のときはより強く雨や風が打ち付けるから、被せたままのほうが良いのではないか」と思う人もいるかもしれません。
しかしカバーは風であおられることによって飛んでいってしまうことがあり、他の家にぶつかってしまったり電線などに絡まったりなど大きなトラブルに繋がる可能性があります。

しっかりと被せているつもりでも意外と飛んでいってしまうことは珍しくないため、外しておく方が無難と言えます。

センタースタンドで停車せず、サイドスタンドを使う

バイクの停め方には2種類あり、センタースタンドとサイドスタンドがあります。
どちらもバイクを停める方法として役立ちますが、台風のときにはサイドスタンドを使うべきです。
その理由は、センタースタンドだと転倒の危険性があるためです。

センタースタンドは左右のバランスが取れた状態でバイクを立てることができますから、一見するとバランスが良さそうに思えます。
ただ、この状態で風が強く吹くと、すぐにどちらかの方向へ転倒してしまうのです。

一方サイドスタンドなら片側に重量がかかった状態になっているため、強風が吹いても倒れてしまう可能性は減らすことができます。
台風の風は強いとはいえ、バイクを起き上がらせるほどの強さはありません。
また、傾いている方向に風が吹いたとしても、それ以上の角度に倒すこともできないことがほとんどです。
以上の理由から、必ずバイクはサイドスタンドで停車させておきましょう。

ギアは1速に入れておき、柱や壁などに固定させておく

台風の前には、ギアを1速に入れておきましょう。
ニュートラルの状態では、バイクを軽く押すだけでも動いてしまいます。
これに対して1速に入っていれば風で動くことはなくなるため、より安全になります。

また、バイクができるだけ転倒などをしないよう、柱や壁に固定させておくことも大切です。
サイドスタンドを入れて1速に入れても、万が一ということはあるため、なるべく確実にバイクが動かないようにしておくことは大切です。

台風は人にとても怖い災害ですから、バイクにとっても大きな被害があることも考慮しておく必要があります。
ここで紹介したポイントをしっかりと押さえて、強風や雨からバイクを守りましょう。

バッテリーの種類の基礎知識

バイクのバッテリーには種類がある

バイクにはライトなどをつけるためにの電気系統があり、バッテリーで動いています。
バイクのバッテリーは知らない人もいますが、いくつか種類がありどのようなものがあるかを理解しておくことが乗る上で大切です。

バイク用のバッテリーとしては大きく、「鉛のバッテリー」と「リチウムイオンバッテリー」に分類されます。
また、鉛タイプのバッテリーはさらに分けられており、「MF型」という種類と「開放型」というものがあります。

各バッテリーの種類の特徴

鉛の開放型バッテリーは本体が白くて半透明な容器になっており、液の残量が確認しやすくなっています。
バイクは走行しているとバッテリーを消耗することになりますが、定期的に点検をして残量をチェックしておくことが大切です。

ツーリングなどの途中にバッテリーが切れてしまうと、立ち往生することになってしまい旅が楽しくなくなってしまいます。
その点、このバッテリーならひと目で残りがどれくらいかを確認できるため便利です。

次に鉛のMF型バッテリーですが、このMFとは「メンテナンスフリー」の略です。
この名前を聞くと「メンテナンスをしなくていいのだ」と思うかもしれませんが、実際はやるべきことがあるので注意しましょう。
このバッテリーで必要なメンテナンスは、電圧の確認です。

バッテリーは、使っていると電圧に変化が生じます。
普段の数値から大きく変化すると故障に繋がってしまうため、電圧はときどきで良いのでチェックしておく必要があります。
また、こちらのバッテリーは黒い色の本体になっていることが多いのも特徴です。

リチウムイオンバッテリーはスマートフォンなどにも使われている電池で、最近はバイクにも使われるようになっています。
このバッテリーには「自然放電をあまりしない」という特徴があり、長持ちしやすいというメリットを持っています。

ただし充電をするときには専用のものを使う必要があるため、その点で注意が必要です。
特に昔ながらのバイクが好きなライダーは扱いに戸惑うこともあるため、点検やメンテンナンスのときにはお店などに確認しましょう。

型番の読み方と注意点

バイク用のバッテリーは、「型番が読みにくい」ということがよく言われています。
ここでは一般的な標準形のバッテリーの読み方を解説します。
標準形バッテリーの型番は左から電圧、バッテリーの形状、電槽の種類、ガス排気口の位置、端子の区分を表しています。

また、注意するべき点として、バッテリーの載せ替えは禁止となっています。
人によってはバッテリーを載せ替えようとする人がいますが、これはしてはいけないことになっているため、不用意に行わないように気をつけましょう。

以上を理解しておくと、バイクの点検などをするときに役立ちます。
バイクはメンテナンスも非常に大切です。

バイク用のETCについて

バイク用のETCも最近は普及している

バイク用のETCについて述べる前に、まずはETCについて解説します。
ETCが普及する前は、高速道路の料金所で一旦停止して、係員に料金を支払うのが一般的でした。
しかしETCが広まることによって料金ゲートを通過するだけで機器が感知し、登録しているクレジットカードなどに料金が請求されるようになったため現金を出す必要がなくなりました。

これは非常に画期的なことであり、ETCは爆発的に普及しました。
また、当時は格安で車載器を取り付けることができたことも、一気に広まった要因と考えられています。

このように自動車業界に大きな影響をもたらしたETCですが、車への搭載は一般的になっていてもバイクへの搭載はまだあまり一般的ではありません。
しかし現在では遠くへツーリングする人が増えた影響などで少しずつ広まりを見せており、バイクもより便利に乗ることができるようになっています。

まだ搭載していないという人でも、ツーリングで高速道路をよく利用する場合はETCを取り付けるのもいいかもしれません。
バイクライフやツーリングがさらに便利で楽しいものになるはずです。

バイク用のETCを設置する場所

車のETC車載器はさまざまな場所に取り付けることができますが、バイクは設置できる場所が限られています。
バイク用の車載器は大きく2つの種類があり、本体とETCのアンテナが一体になっているタイプと、本体とアンテナがそれぞれに分かれているタイプがあります。

一体型タイプの車載器は、バイクのハンドル部分に取り付けます。
これに対して分かれているタイプのものは2か所に設置する必要があり、ハンドルのところにはアンテナを取り付け本体はシートの下にあるスペースなどを利用して取り付けるのが一般的です。

このようにそれぞれのタイプで設置方法が違い、価格も違います。
特に価格は商品によって差があることも多いため、必ず予算や欲しい機能を決めてから検討するようにしましょう。

ETC搭載のバイクでレーンを通過する際の注意点

人によってはETCレーンを通過するときのことを通貨時ということもありますが、ここでは多くの人が用いている通過時という表現を使います。
レーンを通るとき、バイクの速度は時速20km以下に落とす必要があります。
速度を落とさないまま通ろうとすると、バーが開かず衝突の原因になってしまうからです。

また、ETC車載器を使って高速道路に入るときには必ず、車載器にETCカードが挿入されているかどうかを確認する必要があります。
もし入っていないと、レーンを通過するときにエラーになり、スムーズに通れることがメリットのETCが役割を果たさないことになってしまいます。

できればツーリングなどへ出かける前に、カードが入っているかをチェックしましょう。

三輪バイクの種類とおすすめの車種

三輪バイクにも種類がある

三輪バイクとは、文字通りタイヤが3つあるバイクのことです。
三輪バイクには大きく分けて3つの種類があり、購入などを検討している場合はそれぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

最も一般的な三輪バイクは、「トライク」と呼ばれる種類のものです。
トライクは前輪がひとつ、後輪が2つのバイクで、安定した走りを見せてくれます。
タイヤの数と配置さえ合っていればトライクと呼ばれており、中には屋根が付いていたり、車種によってはドアまで付けられているものもあります。
こうしたトライクは車に近い乗り心地になってくるため、移動するのに便利とされています。

2つ目の種類の三輪バイクは、「リバーストライク」です。
これはトライクと逆にタイヤが付いているタイプで、前輪に2つ、後輪にひとつのタイヤが付けられています。
こちらも安定性が高く、転倒しにくい特徴があります。
そのため、二輪のバイクだと転んでしまうのが怖いという方に向いています。

最後の種類三輪バイクは、「リーニングトライク」というものです。
これは二輪バイクのように、車体を傾けてカーブするバイクを指します。

通常のトライクは安定しているため、カーブのときに車体が傾くことはありません。
しかしこのタイプはハンドルを切ると車体が傾くため、エキサイティングな走りをすることができます。

三輪バイクは安定性が高いため、バイクを乗りこなすという楽しさが少し感じにくくなるのがデメリットです。
しかしこのタイプならしっかり走る喜びも堪能することができるため、幅広いライダーにおすすめのモデルです。

三輪バイクは、以上のように3つの種類に分かれているのが特徴です。
間違って購入すると後悔することにもなってしまうため、必ず前もってチェックしてから買いましょう。

おすすめの三輪バイクを紹介

おすすめの三輪バイクには、ヤマハの「トリシティ」が挙げられます。
ヤマハはバイクメーカーとしてさまざまなモデルをラインナップしており、常に技術も進化しているメーカーです。
この「トリシティ」も完成度が高く、初心者でも難なく乗りこなせるようになっています。

タイプとしては前方にタイヤが2つあるリバーストライクで、安定性が非常に高いのが特徴です。
衝撃にも強く、段差などでのガタツキによる揺れなどを吸収してくれるメリットもあります。

デザインも非常にスポーティで、クールな外観をしています。

三輪バイクなら、他のライダーに差をつけられる

三輪バイクは二輪バイクとは違った魅力がありますが、まだ乗っている人は少なめです。
公道を走っていると目立つ存在になることもできるため、気になるモデルがある人は迷わず購入して乗りこなしてみるのもおすすめです。

三輪バイクは初心者ライダーだけでなく上級者にも向いており、幅広い人が楽しめるバイクとなっています。

原付バイクの二段階右折方法

二段階右折とは何か、なぜ必要なのか

バイクに乗る人が覚えておくべきことにはさまざまなものがありますが、その中のひとつとして「二段階右折」という右折方法があります。
「右折するときは単純に曲がればいいのではないか」と考える人もいるかもしれませんが、排気量が50cc以下の原付に乗る場合、この特別な右折方法を用いた右折が義務付けられています。

二段階右折はバイクの免許を取るときに必ず学ぶ内容ですが、人によってはすぐに忘れてしまうこともあります。
人は年月が経つにつれて物事を忘れやすくなるため、原付に乗らないとこの右折方法も忘れてしまうことがあるのです。
ですが、今乗っているバイクが原付でなくても今後乗る可能性があるためきちんと押さえておくべきですし、運転中に近くに原付が来た場合、このような曲がり方をすると知っておけば事故のリスクも下がります。
そのため、忘れている人は改めて学習しておきましょう。

そもそも二段階右折とは、交差点を二段階に分けて右折する運転方法です。
なぜ二段階に分けて曲がる必要があるかというと、以前、原付が右折時に事故を引き起こしてしまうケースが相次いだためです。
そのため道路交通法によって指定の方法で曲がることが義務付けられ、現在に至っています。

原付に乗る人は以前ほど多くなく、今では交差点での原付による事故は減りつつあります。
ただ、それでも交差点に入るときは注意が必要なため、依然として二段階右折はとても大切です。

二段階右折の方法を理解する

二段階右折をするには、その方法を理解する必要があります。
何事も手順を知らなければ、上手く行うことができません。
自分の曖昧な記憶で行おうとすると、間違った方法で右折してしまう可能性があります。
そのため必ず原付に乗る前に確認して、正しい方法で曲がるようにしましょう。

二段階右折の方法としてはまず、交差点に入る30mほど手前のところから、右に曲がるウインカーを出しましょう。
そしてそのまま右折をせずに直進して、交差点の反対側まで向かいます。
そしてそこから見える信号が青になった時点でまっすぐ進むことで、二段階右折をすることができます。

間違った手順のままバイクに乗り続けてしまうと、いつか事故を起こしてしまうことにもなりかねません。
すると自分だけでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまうことになります。

二段階右折が必要ない場合もある

基本的に原付に乗っている場合は二段階右折をする必要がありますが、二段階右折をしないで良いという標識が出ている場合はする必要はありません。
これは原付の二段階右折の矢印に赤い車線が斜めに引いてある標識で、ひと目で分かるようになっています。

また、警官が交通整理を行っており、二段階右折をしないで良いと示している場合も、二段階右折をしなくても大丈夫です。

バイクの試乗を行ううえでの注意点

試乗可能かどうか、前もって確認しておくべき

バイクの試乗をするときには、前もってバイクショップに試乗ができるかどうかを確認しておくと安心です。
バイク店によっては乗りたいバイクを扱っていなかったり、突然試乗をしたいと言われても対応できなかったりすることがあります。
そのためお店へ向かう前に連絡を入れておくことで、試乗ができるかどうかお互いスムーズに対応をすることができます。

前もって確認をするためには、行こうと思っているバイク店の電話番号を調べる必要があります。
スマートフォンなどで検索すると電話番号を知ることができるため、時間のあるときにチェックしておきましょう。

最近では検索するだけでページトップに電話番号が表示されることが多いですが、店舗ではなく本社の番号だったりすることも珍しくありません。
また、実は別のお店と間違えていたけど気付かずかけてしまったということもありますから、面倒でもお店のサイトやSNSまで行き、試乗を行いたい店舗の番号かどうかチェックしてから電話をかけるようにしましょう。

営業時間外は電話を受け付けていない店舗もありますから、営業時間内に電話をするようにしてください。

服装は、試乗をしやすい格好で向かう

バイクショップへ向かうときは、服装にも気をつけましょう。
バイクを購入するだけではなく、文字通りバイクに乗って運転をしますから服装は何でも良いわけではありません。
さらに慣れないバイクに乗るわけですから、バイクの運転に適した動きやすい格好で店舗まで赴きましょう。

もし試乗の最中に転倒などをしてしまうと、バイクに傷をつけたり故障を引き起こしたりする可能性があります。
動きやすい服装で試乗すれば、少なくとも服が引っかかったり上手く体を動かせなかったりすることによるトラブルは避けることができます。
基本的にはデニムなどのパンツにTシャツなどを着て、寒い時期にはその上から動きやすいブルゾンやジャケットなどを羽織ると良いでしょう。

服装に気をつけてお店へ向かうと、スタッフの方も「この人の服装なら問題なく試乗できそうだ」と安心してくれるでしょう。

運転中は、バイクの操作に注意する

試乗をするときは、服装の他にも運転にも気をつける必要があります。
操作したことがないバイクに乗るのは、自分にとってもお店にとってもリスクのあることです。
そのため、普段よりも最新の注意を払いながら乗るようにしましょう。

ここまで書くと「心配しすぎではないか」と思うかもしれませんが、試乗車を壊してしまうと損害賠償などの問題が生じてしまいます。
せっかく楽しみにしていたバイクの購入のための試乗が残念な結果になってしまうため、しっかりと注意しましょう。

以上の点に気をつければ、バイクの試乗体験を良いものにできるはずです。
ぜひ参考にしてください。

知床の雄大な自然を体感する「知床横断道路」

ライダー憧れの地、北海道でツーリングを楽しむ

北海道はライダーにとって憧れとも言える場所で、広大な自然が広がる道路はツーリングに最適です。
数多くのスポットがありますが、知床横断道路はその中でも多くのライダーが訪れる道路です。

知床横断道路は全長約24kmの道路で、オホーツク海方面から向かうと羅臼岳まで続いています。
国道334号線、もしくは国道335号線を通って向かいましょう。
標高は高いところで1650mほどあり、気温が低い北海道の中でもさらに冷え込みやすくなっています。
アクセスするのは時間と労力がかかるものの、そこで見られる景色は唯一無二の魅力があります。
長期休暇などを利用して、出かけてみるのはおすすめです。

注意すべき点が多いため、事前に確認を

知床横断道路は走ると爽快な気分を感じることができますが、注意すべき点がたくさんあります。
まずは走行できる時期を確認しましょう。
11月から4月は閉鎖されているため、通行できません。
冬から春の時期は雪が残っており路面の凍結が生じることもあるため、安全のために閉鎖されています。
5~8月は初夏や夏場で緑を楽しむことができ、9~10月の秋にかけてのツーリングでは見事な紅葉を楽しめます。

次に気をつけたいのが動物です。
知床半島にはたくさんの動物が住み着いており、オオワシやエゾシカ、さらにはヒグマなどがいることもあります。
バイクで走っているときに追いかけられることは少ないですが、万が一ということもあります。
注意しながら走行しましょう。

3つ目に気をつけるべきなのは、「服装」です。
知床横断道路は5月からは走行可能となりますが、初夏の時期はまだ寒さが残ります。
また、10月も閉鎖はされていないものの、同じく寒くなり始める時期です。
そのためこれらの時期に向かうときは、必ず防寒対策をしっかりしてから向かいましょう。
寒さは少しずつ体力を奪うため、上着などで服装を調節できるようにしておくと良いでしょう。

北海道ならではのビッグスケールを満喫しよう

知床横断道路から見渡せる風景は、やはり北海道ならではと言えます。
スケールの大きな大自然が広がっており、空気も澄んでいるため、都市部とは全く異なる雰囲気を楽しむことができます。
また、標高が高い地点からはオホーツク海を上から見下ろすこともでき、非常に綺麗です。

知床横断道路は根室海峡方面からも向かうことができますが、オホーツク海側とは自然の表情がかなり違います。
こうした印象の差を楽しむのも、この道路ならではの魅力と言えます。
道はしっかり整備されていて走りやすく、どこまでも伸びていくような道をゆったりとツーリングすることができます。
大型バイクなどでの旅も、知床横断道路にはベストマッチです。

名峰ランキング上位の大山の中腹を周遊する「大山環状道路」

ダイナミックな山脈を眺めながら走れる道路

大山環状道路は鳥取県にあるツーリングスポットで、大山という雄大な山々の中腹を走ることができる道です。
その豊かな緑を見に鳥取県周辺に住むライダーだけでなく、全国から多くの人が訪れています。

大山はあまり知られていませんが、「日本名峰ランキング」というランキングの上位に食い込むほどの山です。
山の周辺は原生林で覆われており、本当にここは日本なのかと感じさせてくれるような雰囲気となっています。
また、鳥取県は海に面しているため、大山を走っていると緑だけでなく海岸線も眺めることができます
海と緑のコントラストが非常に美しく、かつ鳥取県は気候的にも過ごしやすいため、多くのライダーに支持されているのです。

大山環状道路は全長約65kmのコースとなっており、山の中腹を走行するため地上との高低差は約750mとなっています。
大山環状道路へ向かうには、岡山県からがスムーズです。
倉敷から北上すると県道114号線があり、ここから大山環状道路に入ることができます。

大山をさまざまな角度から楽しめる

大山環状道路を走っていると、大山をぐるりと回るような形で進んでいきます。
つまり日本屈指の名山である大山をさまざまな角度から眺めることができ、その魅力を存分に楽しめます。
また、山の周りを周遊するということは、カーブもたくさんあるということです。
中級や上級ライダーにとっては腕の見せどころともいえるポイントが続くため、技術をさらに磨くにもぴったりなコースといえます。

もちろん初心者にとっても走りにくいコースではなく、路面の状態は良好で、狭くなっているところもあまりありません。
そのため余裕をもってカーブを切り抜けることができ、中級レベルにアップすることもできるはずです。

大山環状道路の特徴に、ヘアピンカーブが多いことが挙げられます。
進むごとに標高が高くなっていくため、周りの景色もダイナミックに変化します。
きちんと安全運転をする必要はありますが、気持ちに余裕があるときには周りの風景にも目を配りたいところです。

秋になると、緑が紅葉に一変

鮮やかな緑が溢れる大山環状道路の周辺ですが、秋になるとその評定は大きく変わります。
一面に紅葉が広がり、絶好の紅葉スポットとして人気です。
大山は全体的に山肌が白っぽくなっていますが、こうした色と紅葉の色が見事にマッチして、他では見られない景色となっています。

ただし紅葉時期はライダーだけでなく観光客も増えるため、走行するときは十分気をつける必要があります。
渋滞に巻き込まれることもあるため、交通情報をチェックしてから向かうと良いでしょう。
全体的に走りやすい道路ですが、ときおり休憩を挟みながら楽しんでください。

国道の中で日本一標高が高い「志賀草津道路」

日本全国のライダーが、一度は走りたいと訪れるスポット

志賀草津道路は長野県と群馬県を通っている国道292号線の一部を指します。
スキーやスノーボードで評判が高い長野県の志賀高原と、関東の温泉街として人気の群馬県の草津温泉を結んでおり、両端に観光スポットがあります。
そのため特に週末や長期休暇の時期には、多くの人が利用している道路です。

ただ、志賀草津道路は志賀高原と草津温泉を結んでいる以外にも大きな特徴があり、日本にある国道の中で、最も標高が高い場所を通っています。
渋峠というポイントが最高点にあたり、その高さは2172mとなっています。

この日本一の標高という特徴から多くのライダーが興味をもっており、志賀草津道路は高い人気を誇るツーリングスポットです。
「一生に一度は訪れてみたい」という人も多く、あなたも出かけてみてはどうでしょうか。

志賀草津道路はアクセスしやすいのがメリット

志賀草津道路は比較的アクセスしやすいのもメリットです。
群馬県も長野県も東京や神奈川から向かうことができるため、関東地方のライダーには特にぴったりです。

向かうにはまず、関越自動車道の渋川伊香保料金所で降りると良いです。
するとすぐに国道17号線があるため、これをしばらく走ります。
さらに県道35号線が見えてくるため、東吾妻町岩井というところまで進みましょう。
ここまでくると「川戸」というところがあるため、ここで国道145号線に入ります。

この道路をしばらく走ると、あがつま農協の長野原支店という施設があります。
ここから志賀草津道路に入ることができ、渋川伊香保料金所からは1時間ほどでアクセスできます。

志賀草津道路を通る際の注意点・気をつけておくべきポイント

志賀草津道路は冬になると閉鎖され、11月~4月の下旬までは利用できません。
この時期は路面が凍結してバイクでの走行は危険なため、夏場や秋に訪れましょう。
また、草津温泉の付近には草津白根山という山があります。
紅葉がきれいなスポットとして評判ですが、同時に活火山でもあるため、噴火が心配される場合は交通規制が入る可能性があります。

また、標高が高い場所を走っていると気圧や酸素濃度が変わるため、体調を崩してしまうことがあります。
体調に異常を感じたら、無理せず早めに休みましょう。
バイクに乗っていると気づかないうちに体力を消耗していることがあるため、十分注意が必要です。

この道路は全長が約114kmと長く、ロングツーリングを楽しむことができます。
また、旅の途中で温泉に浸かるのも良いですし、志賀高原でスキーなどをするのも良いでしょう。
バイク以外にもたくさんの楽しさがあるため、プランを立てて向かいましょう。