海面との距離が近い「古宇利大橋」

海面との距離が近い「古宇利大橋」

沖縄にある島を結ぶ、大きな橋

古宇利大橋は、本州に住んでいると知らない人が多いかもしれませんが、沖縄にある大きな橋です。
屋我地島という島と古宇利島という島を結んでいる橋で、その全長はだいたい2kmほどとなっています。
2キロというとそれほど長くありませんが、それでもライダーにとってとても人気のツーリングスポットとなっています。

なぜこの橋がそれほど人気なのかというと、周りに広がる風景が素晴らしいためです。
沖縄は海が綺麗なことで以前から評判ですが、古宇利大橋からは360度に広がる爽快な海原を見ることができます。
単に海が見えるだけでなく、その透き通ったブルーはまさに沖縄だからこそ楽しめるものといえます。

海沿いを走るのが好きなライダーにとって、古宇利大橋はまさに最高のスポットとなるでしょう。
関東や東北地方から沖縄は距離がありますが、時間のあるときに出かけてみるのはおすすめです。
きっと良い思い出となり、その風景はあなたの記憶に残り続けるはずです。

古宇利島は、「恋の島」と呼ばれていて人気

古宇利大橋は屋我地島から渡り始めることが多いですが、渡ったあとにある古宇利島は恋の島として多くの人に人気の観光スポットです。
古宇利島はハート型の岩があり、これは「ハートロック」と呼ばれています。
ハートの形をしていることからカップルなどが縁結びのために訪れるようになっていて、毎年多くの人に評判です。

これから恋人を作りたい人や今恋人がいる場合、このハートロックを目当てに古宇利島に行くのも悪くないでしょう。
カップルでバイクを楽しんでいるなら一緒に出かけるにはとてもぴったりですし、1人旅で恋愛祈願をしに行くのも良いかもしれません。
海が綺麗なだけでなく恋愛にもご利益があるのは、この島の大きな魅力と言えます。

バイクでツーリングに行くときは、男性同士で行くことが多いかもしれません。
仲間同士で観光名所であるハートロックを見に行くのもまた楽しく、良い思い出になること間違いありません。

那覇空港からは2時間ほどのアクセス

古宇利大橋は、那覇空港からスムーズにアクセスすることができます。
所要時間としては2時間ほどで、道路が混雑している場合はもう少しかかる可能性があります。
なるべく時間に余裕を見て出かけると、より安心して楽しむことができます。
バイクで向かう場合には渋滞を避けやすいため、それほど混み合うことはあまりないはずです。

また、古宇利島には2013年に、古宇利島オーシャンタワーというタワーが完成しました。
上ると周りに広がる海を高い位置から眺めることができ、こちらも絶景です。
誰かと一緒に行っても1人で見に行っても充実した時間を過ごせるため、ぜひ楽しんでみてください。

鹿児島のシンボル「桜島」

本州最南端の場所にあるツーリングスポット

鹿児島県にある桜島は、ご存知の人も多いツーリングスポットです。
桜島は本州の最南端にあり、その先には沖縄があります。
つまり、九州の中で最も南にあるツーリングスポットといえます。
こうした場所的な特徴があるだけでなく、桜島は自然を楽しめる場所として人気です。

緑や海、川などを楽しめる場所はたくさんありますが、桜島では雄大な自然を楽しむことができます。
その風景は唯一無二のものであり、まさに大自然といえます。
さまざまな場所を巡ったライダーも、1番好きな場所として桜島を挙げる人は多いです。
それだけ魅力のあるスポットと言えるため、ツーリングを趣味にしているならぜひ1度は訪れてみると良いでしょう。

桜島は現在も噴火している活火山

桜島がお勧めな理由として、現在も活火山として活動しているということが挙げられます。
火山の噴火というと危険に感じるかもしれませんが、桜島が噴火しているのは日常的なニュースです。
大きな事故には至っていないため、現在も観光で訪れる人がたくさんいます。

火山の活動を見ることができるスポットはなかなかなく、これは桜島の大きな特徴といえます。
もちろん見ているだけでも楽しめますが、自然についてより深く理解できるようになるのも魅力といえます。

桜島の付近にいると、ときどきドーンという大きな音が聞こえてきます。
これはまさに活火山が活動している最中の音であり、普通の観光地では聞くことができません。
初めて聞いたときには少しびっくりしたり不安になってしまったりするかもしれませんが、現地の人は慣れており特に気にしていません。
もちろん安全ということがわかってこのような行動をしているため、不安になるかもしれませんが観光でも普通に過ごすと良いでしょう。

火山灰でスリップすることがあるため注意が必要

桜島はとても魅力的なスポットですが、気をつけるべき点があります。
それは火山灰によるスリップです。
桜島の周辺は活火山の活動によって降り注いだ火山灰が広がっていることがあります。
この上をバイクで走行するとスリップしてしまう可能性があるため、気をつけましょう。

きちんと注意しながら走行すれば、転倒やスリップをしてしまうことはあまりありません。
ただ初心者のライダーの場合は不慣れから事故につながってしまう可能性があるため、ある程度運転に慣れてから桜島を訪れるようにするほうがお勧めです。

また、桜島と合わせて沖縄の観光をしてみるのも良いでしょう。
桜島と沖縄はとても近い距離にあるため、合わせて旅行で向かう人も多いんです。
人によってさまざまな楽しみ方ができるのも桜島の魅力といえます。

レンタルバイクでも楽しめる「しまなみ海道」

広島と愛媛を結ぶツーリングに最適な道路

しまなみ海道は、ツーリングを楽しむライダーにとっては人気のスポットです。
広島県の尾道という場所と愛媛県の今治という場所を結んでいる道路で、全長は約60キロにも及びます。
バイクでツーリングするライダーも多いですが、自転車で走る人もとても多く、毎年たくさんの人が走りを楽しみにしています。

しまなみ海道は、中国四国を代表するツーリングスポットと言って良いでしょう。
これからどこかへ出かけようと考えている場合は、ぜひ参考にしてほしいと思います。

絶景を楽しめるのが最大の魅力

しまなみ海道をツーリングで走る際の最大の魅力は、やはり周りに広がる絶景です。
瀬戸内海の島々を走りながら見ることができるその風景は、都市部では楽しめないものとなっています。
もちろん都市部を走るのはまた違った魅力がありますが、しまなみ海道で楽しめる風景はまさにオンリーワンといえるものとなっています。

しまなみ海道は全長50キロほどあるため、ゆったりとツーリングを楽しむことができるのも魅力です。
すぐに終わってしまう短い道路だとあまり風景を楽しむことができませんが、しまなみ海道なら存分に周りの景色を見ながら走ることができます。

レンタルバイクでも、しまなみ海道は楽しめる

しまなみ海道の楽しみ方として、レンタルバイクを利用するのもオススメです。
しまなみ海道はやはりツーリングを楽しむ人が多いため、レンタルバイクのサービスを提供しているお店も多いです。
こうしたお店でバイクを借りれば、自分の愛車でわざわざしまなみ海道まで出かけて走る必要がなくなります。

例えば東京に住んでいる場合、広島や愛媛までバイクで向かうのはとても大変です。
それだけで体力を大きく消耗してしまい、ツーリングを存分に楽しめない可能性もあります。
ですがレンタルバイクを利用すれば、現地までは電車などで向かうことができます。
そうすれば体力を温存することができ、現地でバイクを乗り始めることでしっかりとツーリングを満喫することができます。

バイクのレンタルサービスはもちろん費用がかかるため、予算を考えておきましょう。
自分の旅行プランでどれぐらいの金額になるかは、レンタルサービスのスタッフに相談すると良いです。

しまなみ海道は原付などで走ることもできるため、バイクにあまり乗り慣れてないライダーにとっても向いています。
原付ならスピードを落として走ることもできるため、よりじっくりと素晴らしい景色を楽しむにも適しています。

このようにしまなみ海道は、数多くの魅力を秘めたツーリングスポットです。
連泊して周りの島々を1つずつ回るのも良いですし、ツーリングに重点を置いて楽しむのも良いでしょう。
こうした豊富な楽しみ方ができることから、多くのライダーに人気となっているのです。

夜景を楽しむ「レインボーブリッジ」

東京を代表するツーリングスポット

東京は都市部であり、バイクでツーリングするには不向きな場所に思えるかもしれません。
しかし実際にはツーリングに適したスポットもあるので、関東エリアに住んでいるなら出かけてみるのもオススメです。
東京の中でも特に人気のツーリングスポットが、レインボーブリッジです。

レインボーブリッジは東京の芝浦とお台場を結んでいる橋であり、多くの人が通行に使う大きな橋です。
テレビなどでもよく紹介されており、観光やデートスポットとしてもとても人気が高く、多くの人が訪れています。
バイクで出かけるにも適しており、1人で出かけるのも良いですし、バイク仲間と一緒に走るのも良いでしょう。
幅広い楽しみ方が出来るのも、レインボーブリッジの魅力といえます。

レインボーブリッジが特にオススメな理由

レインボーブリッジがなぜ特にオススメかというと、夜景が綺麗なためです。
東京はビルが多く、夜景が綺麗な場所がたくさんあります。
ただレインボーブリッジは水辺とともに夜景を楽しむことができ、こうした風景が広がるスポットはあまり多くありません。

また、レインボーブリッジはいつも混雑していると思っている人が多いですが、実際は空いている時間帯もあります。
特に平日の夜20時以降は比較的空いているため、バイクで走るのにも適しています。
森に広がる見事な夜景を見ながらバイクで走っていると、とても気持ち良いはずです。

レインボーブリッジは車でドライブする人も多いですが、バイクで走ってみるとまた違った魅力があります。
橋を渡るときにバイクで風を感じながら走ると、何ともいえない幸せな気持ちになるはずです。

スカイツリーが見えるのも魅力の1つ

レインボーブリッジはそれ自体が魅力的ですが、近くから東京スカイツリーが見えるのも魅力です。
東京スカイツリーも関東エリアでは高い人気を誇るスポットで、昼間も人気ですが夜のライトアップされた様子も綺麗です。
レインボーブリッジを走っていると東京スカイツリーも併せて見ることができるため、こちらもぜひ眺めてみてください。

バイクに乗りながらレインボーブリッジを渡る際は、少しスピードを落として走行すると良いでしょう。
スピードを出して走ってしまうと、すぐに夜景を楽しめる時間が終わってしまいます。
もちろん走りを楽しみたいのであれば良いですが、そうでないのであればゆっくりと風を感じながら走ってみてください。

このようにレインボーブリッジは、ツーリングスポットとしてとてもオススメです。
東京都内に住んでいるのであれば仕事終わりに行ってみるのも良いですし、ちょっとした空き時間で走ってみるのも良いでしょう。
さまざまな楽しみ方で、ぜひいつもと違った夜の東京を見てみてください。

他人のバイクは勝手に触ってはいけない

許可なく他の人のバイクを触るのは駄目

自分がバイクに乗っていると、他の人が持っているバイクも気になることはよくあります。
自分が憧れているバイクや格好良いバイクを見かけると、つい触りたくなってしまうことがあるかもしれません。
人によってはこの気持ちを抑えることなく気軽に触れてしまうことがありますが、実はこれはやってはいけない行為です。

所有者の許可を得ることなく他人のバイクを触るのは、タブーです。
あまり知識がないと、まあ大丈夫だろうと考えてバイクを触ってしまうことがあります。
しかし場合によってはトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるため、気をつける必要があります。

他人のバイクに触れることで起こり得るトラブルを考えておく

では、他人のバイクに触ることで、どのようなトラブルが考えられるでしょうか。
起こり得ることの1つとして、盗難と間違えられてしまうというケースがあります。

鍵を壊そうとしてるんじゃないか、レッカーに繋ごうとしているんじゃないかなど、その場面を見つけた所有者は不安や怒りで冷静になれなくなる場合もあります。
いくら「格好良かったから」などと言っても、無断で触っている以上、盗難と思いこまれれば言い訳はできません。

また、バイクに触れることによって思いがけず傷などをつけてしまうこともあり得ます。
触っていたらバイクが転倒してしまい、車体などに傷がついてしまったという例は意外とあるものです。
バイクは二輪車で、モデルによっては少し不安定なものもあります。
さらにバイクを立てておくスタンドは、経年によって劣化することもあります。
もし触ったバイクのスタンドが少し不安定で転倒しやすい場合、何かの拍子で倒れてしまうことはあります。
そのため、不用意に触らず「良いな」と思ったバイクは遠目に眺める位にしておくほうが無難です。

相手の許可を得てバイクを触らせてもらう

誰かのバイクを許可なく触ることは、トラブルの元になります。
そのため必ず、相手の許可を得てバイクを触らせてもらうことが大切です。

「かっこいいバイクに乗っていますね。少し触らせてもらってもいいですか」のように断ってからバイクに触れれば、トラブルを防ぐことができます。
また、このように言われたライダーは、嬉しい気持ちにもなるはずです。
仲間同士のバイクであっても、このように少し断ることは大切です。
友達だから良いだろうと考えていても、バイクを傷つけてしまったら、その関係にも傷がついてしまいます。

ライダーにとってバイクはまさに愛車ですから、きちんとマナーを守って楽しむようにすることが大切です。
逆に言えば、こうした常識などを押さえた上で他のライダーとも接するようにすれば、あなたのバイクライフはさらに充実したものになるはずです。

その気はなくてもあおり運転とされてしまう運転について

あおり運転には定義があり、理解しておくことが大切

注目されるようになってきている運転に、「あおり運転」があります。
最近はさまざまなところで注意喚起を見かけるようになりましたが、自分が意識しない間に行ってしまったということもあります。

これを防ぐには、あおり運転の定義について知っておく必要があります。
普段の生活では、あまりさまざまな言葉の定義について考えることはないかもしれません。
しかしあおり運転については、自分が気づかずにしてしまっていることがあるため、きちんと定義を理解しておく必要があるのです。
バイクは楽しく乗るものですが、あおり運転をしてしまい相手に訴えられたりなどしてしまうと、その楽しさは一気に失われてしまいます。

あおり運転の定義とは、前方の車との車間距離を必要以上に詰めたり、スピードを遅くしたりして後方の車に迷惑をかけるなどして走行する運転のことを指します。
基礎知識として、まずはこのことを理解しておきましょう。

ライダーがついてしまいがちなあおり運転の行動

ライダーは自分でする気がなくても、あおり運転をしてしまっていることがあります。
よくしてしまいがちな行動として、前方の車との車間距離を詰めるということが挙げられます。

ライダーにとって、バイクでスピードを出して走るのは爽快で気持ち良いものです。
空いている場所であれば問題ありませんが、道路状況が混雑している場合、思うようにスピードを出せない場合があります。

こうしたとき、人によってはついイライラしてしまい、前方に走っている車との車間距離を必要以上に詰めてしまうことがあります。
少しの時間であれば大丈夫ですが、長時間、長距離にわたってこの行動を続けていると、あおり運転と見なされてしまいます。

また、人によってどのような運転をあおり運転と感じるかは違います。
自分ではこれくらいなら大丈夫だろうと考えていても、される相手にとっては恐怖を感じることがあります。
そのため、常に周囲のことを考えて運転をする必要があります。

あおり運転を防ぐために必要なのは、おおらかな心

あおり運転をどのようにすれば防げるか、日ごろから考えておくことは大切です。
相手からあおられるのは仕方ありませんが、自分がしないようにするために必要なこととして、おおらかな心が挙げられます。

気持ちに余裕があれば、相手との車間距離を保って走行することができます。
心の余裕を生むには、相手の運転技術を考えるだけでなく、待ち合わせなどの時間より早めに自宅を出るなどの行動も効果的です。
時間に余裕を持って出ることで、急ぐ気持ちを抑えることができます。
このようにさまざまな行動であおり運転を防ぐことができるため、自分自身を振り返って何ができるかどうかを考えてみるのはおすすめです。

事故で入院した場合に請求する慰謝料と損害金について

慰謝料とは何なのか、意外とわからないことは多い

一般的によく耳にする言葉で、「慰謝料」という言葉があります。
よく聞く言葉ではあるものの、どのようなものなのかしっかりと理解している人はあまりいません。
何となくこういうお金じゃないのということはわかる人はいても、きちんと理解している人は少ないのです。

ただ、バイク生活を充実させる上で、慰謝料について知識を持っておくことはとても大切です。
慰謝料はバイクの事故に関する費用として発生するもので、事故は「自分は大丈夫」と思っていてもふとしたときに起きてしまうものだからです。
そのため、前もってきちんと知識を準備しておくことで、慌てずに対応することができます。

慰謝料とは、簡単に説明するとバイクで事故を起こしてしまった場合に請求するお金です。
自分に過失の無い事故であれば受け取る側になりますが、事故の状況によっては自分が支払う場合もあります。
このとき手元に資金がないと、慰謝料を払えず苦労してしまうことがあります。
比較的支払いやすい金額であれば問題ありませんが、場合によっては非常に高額になってしまい、自分だけでは支払い切れないほどの金額になることもあります。

慰謝料について勉強したからといって、すぐにバイクライフがとても楽しくなるわけではありません。
実際は、知識をつけてもそれほど変わらない生活の場合がほとんどです。
ただ、慰謝料についての知識は保険のようなものであり、万が一に備えるためのものです。
これを知っておくかどうかではいざというときに大きな差があるため、勉強しておくほうがおすすめです。

ライダーによっては、勉強が苦手で慰謝料など法律関連の用語についても「自分は関係ない」と考えて避けてしまうことがあります。
しかしこれは、とてももったいないことです。
慰謝料についてはきちんと学べば誰でも理解できるため、自分だけでなく周りの仲間にも教えてあげると良いでしょう。

損害金についても、合わせて理解しておく

慰謝料に関係することが多いお金として、損害金というものがあります。
損害金は、バイク事故の被害者が事故を起こした人に対して請求するお金のことです。

慰謝料は損害金の一部と考えることができ、区別しておくことが大切です。
人によっては慰謝料等損害金を混同してしまうことがありますが、このようにはっきりと違うため、理解しておきましょう。

示談交渉で金額が決まる

損害金や慰謝料の金額がどれぐらいになるかは、基本的に示談交渉という交渉で決まります。
これは保険会社が行ってくれることがあるため、加入しているバイク保険の保険会社に確認をしておくと良いでしょう。
以上のように、慰謝料や損害金についてはしっかりと知識をつけておくことが大切です。

バイク事故に多い右直事故

右直事故とはどのような事故なのか

バイクに乗っているとときどき起こる事故として、右直事故という事故があります。
これはあまり聞いたことがないかもしれませんが、右折する車と直進する車が衝突して起きる事故です。

バイクに乗っているときは基本的に左側走行をしますが、このとき前方から車が右折して曲がってくることがあります。
きちんと注意して走行していれば事故を防ぐことができますが、場合よっては視界が悪くなってしまうこともあり、事故が起きやすい状況といえます。

右直事故はライダーにとって注意しておくべき事故であり、前もって知識を持っておく必要があります。
運転技術やメンテナンスについての知識を持っていても、事故についての知識をあまり持っていないライダーはよくいます。
万が一のために準備しておくことは大切なため、ここで右直事故についてしっかりと理解しておきましょう。

安全確認を怠ってしまうのが主な原因

右直事故は前述したように、きちんと前方を確認していれば防ぐことができます。
ただバイクに乗って走行すると前傾姿勢になりやすく、視界も必然的に少し下向きになってしまうことがよくあります。

またバイクに乗っていると風が強いこともあり、これも視界を遮られてしまう原因です。
風が強いと前を見るのが難しくなってしまい、つい少し下向き加減になりやすいです。
これによって前方の視界不良になりやすく、右直事故につながってしまいます。

そのためバイクで走行するときには、こうしたことが起こりやすいことを意識して、なるべく前を見るようにして走行するようにしましょう。
また、特に交差点などは前方をしっかりと確認するように気をつけて、右折する車などが来ないかを確認しましょう。
こうして意識するだけでも、事故のリスクを大きく下げることができます。
気をつけないと簡単に事故が起こりやすくなってしまうため、十分に気をつけましょう。

右直事故の過失割合も理解しておく

右直事故を起こしてしまった場合、当事者となるライダーに過失が生じることになります。
事故起こしたときには過失割合というものがあり、事故を起こした側と起こされた側がそれぞれどれぐらいの責任があるかが変わります。
一般的な右直事故では、30:70や50:50の場合が多いです。
これぐらいの過失割合であることを覚えておくと良いでしょう。

ただし事故の状況によっては、上記の過失割合が大きく変わることもあります。
内容によっては0:100と言う過失割合の場合もあるため、上の数字はあくまでも参考と考えてください。

以上のように、右直事故は気をつけておくべきポイントがたくさんあります。
ぜひ押さえておきましょう。

正しい急ブレーキのかけ方

急ブレーキにも正しい方法がある

バイクで走行しているときにアクセルとブレーキを使い分けることは大切ですが、ときには急ブレーキが必要な場合もあります。
例えば車が急に飛び出してきたときやカーブを曲がり切ったところに車の渋滞ができていたりすると、ブレーキを強くかけないといけません。

急ブレーキは文字通り慌ててかけることが多いためつい雑に減速してしまいがちですが、正しい方法があるため理解しておくことが大切です。

急ブレーキ時には、体勢を安定させることが大切

ブレーキを突然かけると、バイクの車体も傾きやすくなります。
晴れの日はまだ良いですが、雨の日に大きく速度を落とすとスリップの原因になってしまうことがあります。
そのため、なるべく大勢を安定させてバランスを保つことが大切です。

ブレーキを強くかけるときは、「ニーグリップ」という姿勢が効果的です。
ニーグリップでは下半身を安定させることができるため、車体も傾きすぎることがなくなります。
その結果、転倒を防ぐことができます。

バイクの事故は転倒によって引き起こされることが多く、後ろの車が続いて衝突することで更なるトラブルに繋がる可能性もあります。
そのためニーグリップをできるようにしておくことは、安全な走行をする上で非常に大切なことと言えます。

この姿勢をとるための手順は、まずバイクのタンクを太ももと膝を使って挟みます。
このとき、股にしっかりと力を入れるようにして、タンクを下半身でぎゅっと締め付けましょう。
これによって下半身が安定するようになり、ブレにくくなります。

こうすると急ブレーキをかけても体が大きく振れることがなく、車体が安定しやすくなります。

また、このとき下半身だけでなく、上半身もしっかり使うとさらに効果的です。
腹筋と背筋を使い、あまり前傾姿勢にならないように気をつけます。
必要以上に前かがみになってしまうと自分の体が前に振り出されてしまう可能性もあるため、なるべく重心を後ろに保つほうが良いのです。

さらに指のかけ方にも注意しましょう。
ブレーキレバーを握るときに指をしっかりかけることで、急ブレーキをかけてもハンドルに力を入れやすくなります。
以上の点に気をつけることで、突然のブレーキでも動じることなく対処できるはずです。

バイク用のブレーキシステムとは

急ブレーキ時の安全性を高める機能として、最近のバイクはABSが搭載されています。
ABSは「アンチロックブレーキシステム」の略で、車では一般的になっています。

これによって強く減速したときでもタイヤのロックを防ぐことができるため、理解しておきましょう。
もし古いバイクでABSが搭載されていない場合、買い替えを検討するのもひとつの方法です。

林道走行前に覚えておきたいポイント

林道の特徴を把握する

林道をバイクで上手く走るためには、林道の特徴を把握する必要があります。
林道とはその名の通り、林に囲まれた道のことを指します。

一般的な道は視界が開けており、遠くまで見通しながら走行することができます。
例えば前方に急カーブがあれば、早めにブレーキをかけて減速すればスムーズに曲がることができます。
また、前のほうで渋滞が発生していれば、その様子を見ながら走ることができます。
これはつまり、「運転の判断がしやすい」ということです。

これに対して林道では、木々が視界を遮るため通常の道よりも運転の判断がしにくくなります。
ときには急にカーブや対向車が現れることもあり、こうしたときに素早く対応する必要があるのです。

林道でのんびり走っていると、場合によっては事故につながってしまうことがあります。
林道の周辺にはお店や民家が少ないため、もしトラブルが起きてしまうと対応が大変です。

このように林道はあまり運転に慣れていないライダーには特に気をつけるべき道であり、その特徴と走り方をしっかりと把握しておくことが大切なのです。
何事も準備は重要ですが、それはバイクでのツーリングにおける林道にも当てはまると言えます。

林道を走るときのポイント

林道を走るときに必ず押さえておくべきポイントとして、「スピードを出しすぎない」ということが挙げられます。
林道はストレートな直線が続くことはあまりなく、カーブや坂道が連続していることがよくあります。
カーブが続くときにスピードを出していると、曲がりきれずにガードレールなどに衝突してしまう可能性があります。
場所によってはガードレールが設置されていないこともあり、崖から落ちてしまうと命の危険すらあります。

また、下り坂はついスピードを上げて走りたくなりますが、反対に上ってくる車やバイクもいるはずです。
林道を走る人は少ないですが、だからこそ急に車などが対向車線に突然来ると驚いて対応できないことがあるのです。

目安としては、いつでもカーブを無理なく走れるスピードを保ちましょう。
これくらいの速度で常に走れば、林道でも問題なく走り抜けることができます。

前もってガソリンを入れておく

林道を走るときには、ガソリンの残量にも注意しましょう。
林道に入るとしばらく1本道が続くことが多く、ガソリンスタンドがなかなか見つからないことも多いです。
もしガソリン残量が少ない状態で走ると、途中でガス欠になる可能性があります。

林道の途中でガソリン残量がゼロになると、場所によっては電話が通じないこともあり、とても危険です。
できれば林道の手前でガソリンを給油して、満タンにした状態で走りましょう。
以上の点を守れば、林道も恐れずに走ることができるはずです。