6月 2024アーカイブ

ツーリングに慣れていない方にも十分楽しめる「秋吉台道路」

秋吉台道路ツーリングの見どころ

秋吉台道路は、山口県中西部にある秋吉台エリアを南北に走る道路で、別名「カルストロード」とも呼ばれています。
秋吉台は石灰質の大地が、非常に長い年月を経て雨や風によって浸食されることによってできた場所です。
地表には白やグレーの奇妙な形をした岩が至るところに見られて、他では味わえない独特の景色の中を走っていくことができます。

また、エリア内を走っていると、突然すり鉢のような形の窪地が出現するなど、インパクトのある光景に出会うことができます。
こうしたカルスト地形がずっと広がっていて、秋吉台は日本最大の規模を誇ります。
秋吉台道路の見どころは、やはりこのカルスト地形を眺めながらずっと走れることでしょう。
カーブごとに異なる形の岩石を見ることができますし、少し行くとまた違った光景が広がるので、飽きることなくツーリングを続けていくことができます。

季節による違いも楽しめる場所で、たとえば5月くらいになると大地を覆う草木がさわやかな緑に染まって、美しくすがすがしい気持ちにさせてくれます。
緑と岩の白とのコントラストは、不思議な感覚にさせてくれます。
2月には、この地方で野焼きをする習慣があります。
雑草が焼かれて黒く焦げている土地が広がっている様子は、終末世界に来たような感覚にもさせられ、ここならではの景色を楽しめます。

秋吉台道路自体は娯楽施設や飲食店などがほとんどありませんので、純粋にバイク走行と景色を楽しむ場所となります。
道路はしっかりと整備されており、多少の高低差はありますがカーブはそれほどきつくありませんし、交通量も特定日でなければそれほど多くありません。
初心者であっても安全かつ快適に走れるので、ツーリングを満喫できるでしょう。

秋吉台道路ツーリングのルートについて

秋吉台道路の総距離は約12kmあります。
基本的に冬季であっても閉鎖はされませんので一年を通してツーリングできますし、通行料の徴収がないのもうれしいところです。
秋吉台道路は美弥市美東町から秋芳町までのルートで、秋吉台サファリランドくらいから南に下って秋吉台科学博物館を通り、秋芳洞脇を行って国道435号までとなっています。

終点近くにある秋芳洞は幻想的な様子が広がる国内でも有数の鍾乳洞ですので、ツーリングの終わりに立ち寄るのもおすすめです。
秋芳洞は観光名所としても有名で、全国から観光客が集まってきます。
じっくりと見て楽しみたいスポットなので、多少の時間を取り分けておくと良いでしょう。
また、秋吉台道路の途中にある秋吉台科学博物館ではカルスト地形についての説明などが専門的に展示されていますので、より良く知りたい方は訪れてみましょう。